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日本体育学会東京支部第31回学会大会

日本体育学会東京支部の第31回学会大会
スケジュール

10:00~11:30     一般研究発表     
12:20~13:40     基調講演     アメリカ大学体育の進路を探る
15:00~17:00     シンポジウム     ジャイロボールを科学する!
      司会:深代千之
    投球動作のバイオメカニクスと変化球の軌跡
      桜井 信二(中京大学;バイオメカニクス)
    流体力学からみたジャイロボール
      姫野龍太郎(理化学研究所;流体力学)
    実践の立場からみた変化球とジャイロボール
      平野 裕一(東京大学;元東大野球部監督)

シンポジスト

桜井 信二(中京大学;バイオメカニクス) 投球動作のバイオメカニクスと変化球の軌跡

姫野龍太郎(理化学研究所;流体力学)  流体力学からみたジャイロボール

平野 裕一(東京大学;元東大野球部監督) 実践の立場からみた変化球とジャイロボール

司会

深代千之

学会報告

平成16年3月6日(土)、日本体育学会東京支部の第31回学会大会が東京大学駒場キャンパス数理科学研究棟にて開催されました。
学会大会の主な内容は以下の通りでした。
深代理事長
開会の挨拶をする深代理事長
日本体育学会東京支部理事長の深代千之先生の挨拶をもって、
学会開会しました。
ポスター発表会場
一般発表者によるポスター発表会場
演題数は30以上に及び、研究内容も体育学、スポーツ社会学、
生理学、バイオメカニクスなど多岐にわたっていました。各ブースで積極的な議論が行われ、大変盛況でした。
Dr_Martin
Dr. Philip Martinによる基調講演
講演では、アメリカにおける体育の名称が、"Kinesiology"に統一されつつあることが紹介された後、教育やスポーツ実技指導と研究とのバランス をいかに保ってゆくか、卒業後の学生の進路をいかに整備してゆくかなど、日本における大学体育の問題点とも大いに共通するテーマについて、フロアも交えた 積極的な議論が展開されました。


基調講演を通訳
基調講演を通訳する長野明紀先生
基調講演の通訳は理科学研究所の長野明紀先生がご担当下さいました。長野先生の迅速かつ冷静な通訳によって、
参加者は大変スムーズに講演内容に聞き入ることができました。
学会賞・奨励賞
学会賞・奨励賞の受賞風景
総会に引続き、学会賞・奨励賞の発表が行われました。
下記の研究発表に、学会賞・奨励賞が授与されました。
受賞研究はいずれも新規性・学術的価値が高く、 本学会の研究水準の高さが十分に感じられました。
また、受賞研究以外でも、レベルの高い研究発表は数多く見受けられました。



低強度・長時間の筋活動中に観察される活動交替発現の意義
○神崎素樹,政二慶,金久博昭(東京大学大学院総合文化研究科), 福永哲夫(早稲田大学)



女子400m選手における下肢筋出力及び疾走中の筋活動特性
○熊谷奈津子(国士舘大学大学院スポーツ・システム研究科) ,池川繁樹(東京都立女子短期大学), 松本高明,青山利春,
角田直也(国士舘大学大学院スポーツ・システム研究科)
男子スピードスケート選手における相対発育からみた筋形態、スライド動作速度
及び滑走速度の変化

○熊川大介,田中重陽(国士舘大学大学院スポーツ・システム研究科),  熊川輝男(群馬県スポーツ振興事業団),  青葉貴明,
角田直也(国士舘大学大学院スポーツ・システム研究科)
刺激から関節トルク発揮に至るまでの人体筋の収縮様相の実測
○小田俊明,千野謙太郎,栗原俊之,金久博昭(東京大学大学院生命環境科学系) 永吉俊彦,加藤えみか,福永哲夫,
川上泰雄(早稲田大学大学院人間科学研究科)
腓腹筋の筋活動ならびに筋線維長変化がヒラメ筋運動ニューロン  プールの興奮性に与える影響
○牛山潤一(東京大学大学院),若原卓(早稲田大学), 神崎素樹,村岡哲郎,政二慶,金久博昭(東京大学大学院),
福永哲夫(早稲田大学)
シンポジウム風景
シンポジウムでの討論

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シンポジウム会場の風景
「ジャイロボールを科学する!」というテーマで行われたシンポジウムでは、野球における「球種」について、バイオメカニクス(桜井伸二先生)、流体力学 (姫野龍太郎先生)、指導の実践(平野裕一先生)という異なる立場からの研究発表ならびに討論が行われました。ジャイロボールをはじめ、フォークボールや カーブ、スライダーといった変化球がなぜ曲るか(落るか)といったメカニズムが実際のデータに基いて紹介され、大変興味深く、投球という身体運動に関する 理解を深めることができました。 最後は、座長の深代千之先生が、「選手・コーチ・解説者の’主観’と、科学的な研究による’客観’との対比が興味深く、これから新たな視点で野球を観るこ とができる参加者が多くいたにちがいない。」というコメントで締め括られました。


年度末の慌ただしい時期にもかからず、大勢の学会員の皆様にご参加頂きました。この場を借りまして厚く御礼を申し上げます。
モダンダンス・パフォーマンス
モダンダンス・パフォーマンス

シンポジウムに先立ち、ダンスサークル"Roussewaltz(ルッシュワルツ)"によるモダン・ダンスパフォーマンスが披露されました。突然の美女た ちの登場に、戸惑いを隠せなかった学会参加者も、ダイナミックでかつしなやかな演技に魅了されるまでには時間を要しませんでした。
今後は以下のような活動を予定しているとのことです。ぜひとも奮ってご来場下さい。

■Roussewaltz(ルッシュワルツ代表:内田 香、所 夏海・吉原 有紀・渕沢 寛 子)

■今後の主な予定
  5月19日    5月の祭典参加 内田香作品『SPUR』メルパルクTOKYO
  9月12~15日 新国立劇場公演 内田香作品 (仮題)『冷めないうちに召し上がれ』
  9月23日    明大前舞踊教室発表会 こまばエミナース

企業プレゼンテーション

大塚製薬(株)
http://www.otsuka.co.jp
(株)ジースポート
http://www.gsport.co.jp
(株)ナックイメージテクノロジー
http://www.camnac.co.jp